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読みだしたら止まらない!最高に面白かったミステリー小説14選

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どうも、ちゃんぺです。

 

学生の頃までは、読書といえば漫画オンリーの私でしたが、社会人になってからは小説やビジネス書などもたくさん読むようになりました。

 

そして小説だけでも数えきれないほどの作品を読んできましたが、特にミステリー小説が一番多く読んできたジャンルかもしれません。

 

ということで今回は、読書好きなら絶対読んでおくべき、また普段あまり読書をしないという人でも必ず楽しめる、めちゃくちゃ面白いミステリー小説をご紹介したいと思います。

 

 

 

☞【超おすすめ】面白かったミステリー小説

 

1.『火車宮部みゆき

刑事の本間俊介が遠縁の男性に頼まれて、彼の婚約者である関根彰子の行方を捜すことから、「彰子ななぜ自分の存在を消さねばならなかったのか?」「 いったい彼女は何者なのか? 」という謎を解いていく、ミステリー史に残る傑作です。

 

「お金って怖いね」という話をここまで魅力的なストーリー内容で展開させているところは「さすが宮部みゆき作品だなぁ」と感じさせられました。また、エピローグをばっさり省いた終わり方が、個人的には色々想像を掻き立てられてよかったです。

ちなみに、タイトルの『火車』という題名が「火の車」を連想させるということは、かなり後になって気づきました。笑

 

 

2.『告白』 湊かなえ

 「生徒に娘を殺されました」という女教師の告白から始まり、殺人事件にかかわった登場人物たち一人ひとりの視点から物語が構成されていく作品です。

 

登場人物それぞれの心理描写が秀逸で、異常ながらもどこか共感してしまう場面もあるあたりに魅力を感じました。また、そこまでボリュームもないので一気読みしやすい作品だと思います。

今や数多くのヒット作を生み出している湊かなえ先生ですが、本作がデビュー作というのにも驚きです。

 

 

3.『すべてがFになる森博嗣

孤島にあるハイテク研究所で、天才工学博士・真賀田四季がウエディングドレスをまとい、両手両足を切断された死体の状態で現れる。

そこに偶然、島を訪れていたN大助教授・犀川創平と女子学生・西之園萌絵が、この不可思議な殺人事件に挑む様子を描いた本格ミステリー小説です。

 

この殺人事件は密室殺人なのですが、そのトリックや動機といったものがとにかく驚きでした。あと主役の二人もすごく魅力的で、特にN大助教授・犀川の価値観や思考が個人的には面白いと感じました。

また、本作が発行された1996年の段階で、現代にも通じるAIやネットワーク技術についてリアルな描写がされていることにも驚きました。

 

 

4.『白夜行東野圭吾

大阪の廃墟ビルで質屋の男が殺され、容疑者は次々と浮かぶが、事件は迷宮入りする。その後、成長した被害者の息子・桐原亮司と、容疑者の娘・西本雪穂の二人の周囲に不可解な事件が起こり始める様子を描いた作品です。

 

伏線が幾重にも張り巡らされた緻密なストーリーと、運命に翻弄された悲劇的な人物の見事です。

850ページをこえる大作なので、本の外見がめちゃくちゃ分厚いです。読むのに勇気がいるかもしれませんが、読みだすと止まらなくなりボリュームも気になりません。

 

 

5.『容疑者Xの献身東野圭吾

一人娘と暮らす隣人の靖子に秘かな想いを寄せていた天才数学者の石神は、彼女たちが前夫を殺害したことを知り、2人を救うため完全犯罪を企てる。しかし、石神のかつての親友である物理学者の湯川学が、その謎に挑む姿を描いた作品。

 

後半から石神の行動が不自然になり違和感や疑問を覚える謎めいたストーリー展開からの、ラストで石神の計算し尽くした巧妙な仕掛けを知った時の驚きは計り知れません。

また本作では、本来の主役であるガリレオの湯川ではなく、容疑者Xの石神にフォーカスを当てているところが面白いところです。

 

 

6.『ラプラスの魔女東野圭吾

遠く離れた2つの温泉地で硫化水素による死亡事故が発生し、検証に赴いた地球化学研究者・青江は、双方の現場で謎の娘・円華を目撃する。東野圭吾がこれまでの推理小説の常識をくつがえして挑んだ、空想科学ミステリーです。

 

東野圭吾推理小説としては特別意外な展開はありませんでしたが、愛する者を失った少年少女の心情と、特殊能力の使い方といったところなど、ミステリーとはまた違ったスリルが味わえ面白かったです。

エンディングでの円華の何気ない一言はゾクッとしました。SFファンタジーっぽい要素もあるので、若い世代の人にも読みやすい作品だと思います。

 

 

7.『イニシエーション・ラブ乾くるみ

代打で呼ばれた合コンの席で主人公の「僕」が「マユ」に出会い、やがて二人は恋に落ちていく。甘酸っぱい青春のひとときを描いた青春小説、と思いきや最後から二行目で、本書は全く違った物語に変貌します。

 

「必ず二回読みたくなる」と絶賛される傑作ミステリーです。ラストまでは普通に青春ドラマのような感じで物語が進んでいくので、殺人や推理モノが苦手といった方にはお勧めです。

ちなみに、内容的に実写化は絶対に無理だろうと思っていたのですが、2015年に松田翔太前田敦子主演で映画化されました。

 

 

8.『葉桜の季節に君を想うということ』 歌野晶午

「何でもやってやろう屋」を自称して気ままな生活を送る成瀬将虎がある日、高校の後輩・キヨシの頼みで、彼が密かに惚れている久高愛子の祖父の不審死と、高額で布団や健康食品を売りつける蓬莱倶楽部の調査を引き受ける。

蓬莱倶楽部の悪徳商法を調査する将虎の軽妙なハードボイルド探偵の活躍を描いた作品です。

 

日本推理作家協会賞本格ミステリ大賞、「このミステリーがすごい!」第1位など、
数々の賞を総なめにしたミステリー小説で、読みだすと止まらなくなる究極の徹夜本です。

イニシエーション・ラブ』と同様、読む側の想像力を逆手に取ったトリックで、ラストにハッとさせられます。

 

 

9.『氷菓米澤穂信

何事にも積極的には関わろうとしない省エネ少年の折木奉太郎が、なりゆきで入部した古典部の仲間に依頼され、日常に潜む不思議な謎を次々と解き明かしていく、さわやかでちょっぴりほろ苦い青春ミステリー小説です。

 

とてもライトな作品で、若者向きのミステリーといった感じがします。実際にアニメ化されたり、山崎賢人広瀬アリス主演で実写映画化もされています。

氷菓』という題名の文集に秘められた三十三年前の真実を探るというのがメインの話しになるのですが、他にも様々な謎解きがオムニバス形式のような感じで展開されるので、読んでいて飽きることがありませんでした。

 

 

10.『そして誰もいなくなったアガサ・クリスティー

ある孤島に面識もない、職業や年齢もさまざまな十人の男女が招き寄せられる。招待主の姿は島にはなく、やがて夕食の席上で、彼らの過去の犯罪を暴き立てる謎の声が。そして無気味な童謡の歌詞通りに、彼らが一人ずつ殺されてゆく。強烈なサスペンスに彩られた最高傑作ミステリーです。

 

時代を超え、言語を超え、全世界で愛される、ミステリーの女王アガサ・クリスティーの名作です。

登場人物それぞれの人生の秘められた部分が明らかになっていくあたりから、尻上がりで面白くなっていきます。文章の流れも滑らかで、映画を見ているように情景が浮かびました。

 

 

11.『その女アレックス』 ピエール・ルメートル

「おまえが死ぬのを見たい」男はそう言ってアレックスを監禁する。檻に幽閉され衰弱した彼女は、死を目前に脱出を図る。そこから孤独な女アレックスの壮絶なる秘密が明かされていき、物語は大逆転を繰り返し、驚愕のラストへと突進します。

 

誘拐、監禁事件から始まる序章から、物語が進むにつれて事件の全貌が明らかになっていき、主人公アレックスに対する感情が変化させられていく感覚が面白い。

これだけ「どんでん返し」を繰り返しながらも、しっかり内容がまとまっているのが本当にすごいと思いました。

 

 

12.『アヒルと鴨のコインロッカー伊坂幸太郎

引っ越してきたアパートで謎めいた印象の長身の青年と出会う主人公。初対面だというのに、彼はいきなり「一緒に本屋を襲わないか」と持ちかけてきた。彼の標的はたった1冊の広辞苑。そんなおかしな話になぜか乗ってしまった主人公がたどり着く衝撃の真実とは?切なくも清冽な余韻を残す伊坂幸太郎の傑作ミステリーです。

 

不可解に感じていたことが、終盤にかけてどんどん繋がっていくストーリー展開はさすが伊坂幸太郎といった感じがしました。

登場人物がそれぞれ魅力的で、実写映画化もされていますが、全員はまり役でそちらもお勧めです。

 

 

13.『重力ピエロ』 伊坂幸太郎

その家族には過去に辛い出来事があった。その記憶を抱えて兄弟が大人になった頃、連続放火と、火事を予見するような謎のグラフィティアートの出現する。そしてそのグラフィティアートと遺伝子のルールの奇妙なリンク。謎解きに乗り出した兄が遂に直面する圧倒的な真実とは?感動が溢れるミステリー小説です。

 

グラフティアートを描いているのも、放火をしているのも、犯人が誰なのか早々に読めてしまうので、ミステリー要素はそこまで強くありません。

ただ、とてつもなく重いものを背負った家族が、重力に逆らうピエロのように、苦悩を仮面の下に押し隠しながらも、軽やかに跳ぼうとする家族の愛の物語が素晴らしいです。

 

 

14.『青の炎』 貴志祐介

母が10年前に別れた男が家に居座り、傍若無人に振る舞い、母の体のみならず妹にまで手を出そうとする中で、高校生の秀一は自らの手で曾根を葬り去ること決意する。完全犯罪に挑む少年の孤独な戦いを描いた日本ミステリー史に残る感動の名作です。

 

どんな理由でも殺人は許されることではありません。それでも愛する家族を守るため手を染めてしまう主人公の純粋さに胸を締め付けられ、応援したくなります。

また、殺人を犯した後の罪悪感や、発覚するのではないかという恐怖といった描写が生々しく、ハラハラさせられました。

 

 

☞まとめ

 

いかがでしたか?

 

ミステリー小説がもともと好きな人なら、知っているタイトルばかりだったかもしれませんが、「知ってたけどまだ読んでいない」というものがあればぜひ参考にしてみてください。

 

また、普段は漫画しか読まないといった方でも、とても読みやすいタイトルばかりなので、ぜひ読んでみてください。これを機にミステリー小説にハマること間違いなしです。

 

それではまた。