ジブリやディズニーだけじゃない!めちゃくちゃ面白いアニメーション映画20選
どうも、ちゃんぺです。
アニメーション映画といえば、昔はディズニーかジブリの二択だったと思います。しかし、ここ最近は『君の名は。』『天気の子』などの新海誠監督の作品や、『サマーウォーズ』『おおかみこどもの雨と雪』などの細田守監督といった、大ヒット作品を連発する人物も出てきました。
ということで今回は、「ディズニーやジブリはなし」という縛りでめちゃくちゃ面白かったアニメーション映画をご紹介したいと思います。
☞絶対観るべきアニメーション映画20作
1.この世界の片隅に
漫画コミックをアニメ化したドラマで、戦時中の広島県呉市を舞台に、ある一家に嫁いだ少女が戦禍の激しくなる中で懸命に生きていこうとする姿を描いた作品です。主人公のすずさんの声を担当しているのは、女優の「のん」さんです。
戦争をテーマに扱った映画なので、もちろん観ていて辛くなる描写もありますが、「戦争時代の人たちがどういった生活をしていたか」というところにもスポットを当てていて、色々と勉強にもなりました。何よりも、主人公のすずさんが魅力たっぷりの作品です。
2.秒速5センチメートル
惹かれ合っていた男女の時間と距離による変化を『桜花抄』『コスモナウト』『秒速5センチメートル』という三本の連作アニメーションからなる本作。誰もが通り過ぎゆく日常を切り取った、切なくも美しいラブストーリーです。
人生の中でうまくいかなかった恋ほど忘れられない思い出ってないのではないでしょうか。それぞれが上手くいかない切なさが、まさに人生ってそんな感じだなーと思いました。
3.言葉の庭
現代の東京を舞台に、男子高校生と生きることに不器用な年上の女性の淡い恋の物語を描いた作品です。新海誠が原作と監督と脚本を手掛けています。
背景が美しく、特に雨の映像が綺麗です。また12歳も年上の女性を、まだ15歳の男の子が一生懸命に思い続けるのが甘酸っぱくて良かったです。
4.君の名は。
見知らぬ者同士だった田舎町で生活している少女と東京に住む少年が、奇妙な夢を通じて導かれていく様子を描いたSFファンタジーです。ボイスキャストには俳優の神木隆之介や、女優の上白石萌音が担当しています。
先の読めない展開と美しい色彩で描かれるその壮大な世界観、そして張り巡らされた伏線が魅力的な作品です。またRADWIMPSが手掛けた作中の音楽が作品の良さをさらに引き立てています。
5.天気の子
新海誠監督が『君の名は。』以来およそ3年ぶりに発表したアニメーション映画。天候のバランスが次第に崩れていく現代を舞台に、自らの生き方を選択する少年と不思議な能力を持った少女の姿を映し出しています。
話の展開としては都合のいい部分も多く、ちょっと感情移入しにくいところもありましたが、『君の名は。』同様、絵の美しさは最高です。音楽も前作から引き続きRADWIMPSが手掛けています。
6.時をかける少女
自転車事故をきっかけにタイムリープの能力を持ってしまった女子高生が、日常の些細な不満やストレス解消などのため、むやみやたらに能力を乱用し、ある事実に直面する姿を描いた作品です。
高校生三人組のほのぼの映画化と思いきや、中盤からの驚きの展開で一気に引き込まれます。笑えるところも多く、ラストは泣けて余韻を残す、時々観返したくなるような作品です。
7.おおかみこどもの雨と雪
女子大生だった花は、ある時おおかみ男と運命的な恋に落ち、やがて雪と雨という姉弟が誕生する。しかし彼らは、人間とおおかみの両方の血を引いていることもあり、そのことは誰にも知られてはならなかった。
ヒロインがおおかみ男と恋をして結婚し、出産、子育てなどの日々を送る13年間を追った、母と子の強い絆を描いた作品です。
おおかみこどもたちの成長と、その過程で起こる様々な問題をドキュメンタリーのようにリアルに描かれています。なんといってもお母さんの明るさと強さが印象的で、子供の意志を尊重するラストのシーンは泣けました。
8.スカイ・クロラ
「キルドレ」と呼ばれる永遠に歳を取らない子どもたちの戦いと、切ない愛のドラマを描いたアニメーション大作で、森博嗣による全5巻完結の小説シリーズの第1巻を映画化した作品です。
大人になれない子どもたちが、戦闘機に乗り空を駆け抜ける戦争ドラマではありますが、それだけでは語れない何かがあります。静かで淡々と進む物語ではありますが、その分戦闘シーンの迫力が増します。
ただ舞台背景や基本設定などの説明が非常に乏しいので、原作未読で観たらかなり分かりづらいのが難点です。
9.ももへの手紙
父から遺された一通の手紙を胸に、瀬戸内海の島へと移り住んだ少女が体験する驚きに満ちた日々を描き出すファンタジードラマ。沖浦啓之監督が、なんと7年の製作期間をかけて完成させた感動の長編アニメーションです。
スタジオジブリのような派手さはありませんが、そこがファンタジーでありながらもリアルさを感じて好印象でした。また、ストーリーがとてもわかりやすいのと、 舞台となる瀬戸内海と島々をとても美しく描いているところも魅力です。
10.あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない
幼い頃に死んだ少女が成長した姿で仲間たちの前に現われたことから、彼女と仲の良かった5人が再び集結し、過去と向き合いながらも彼女が自分たちの前に現われた理由を探しだそうとする姿を映し出す青春ドラマです。
深夜に放映されていたテレビアニメシリーズに、過去の出来事やラストから1年後のエピソードを追加した劇場版です。なのでだいぶ編集されている感じは否めませんが、やはり何度見てもラストのシーンは号泣してしまいます。
11.ルパン三世 カリオストロの城
ニセ札の噂が絶えないヨーロッパの小国カリオストロ公国へやって来たルパンたちが、悪漢に追われるひとりの少女クラリスを助けたことにより、カリオストロ公国の深い闇に足を踏み入れる姿を描いた作品。
話の内容も面白いですが、宮崎駿監督のつくった作品だけあって、登場人物たちの動きに躍動感があります。数あるルパン作品の中でもぶっちぎりに面白いタイトルです。
12.聲の形
主人公の少年が転校生の少女とのある出来事をきっかけに孤立していく小学生時代、そして高校生になった彼らの再会を映し出す切ない青春ドラマです。
聴覚障害やいじめといったことを大きなテーマに取り扱っているにもかかわらず、楽しい気分で観られる雰囲気が良かったです。10代特有の心の危うさと成長を丁寧に描いた作品です。
13.AKIRA
第3次世界大戦後のネオ東京を舞台に、バイク集団のリーダー金田と、その一員で不思議な力を覚醒させた鉄雄の因縁の対決を描いたSFアクションです。
今ではそこまで珍しくもない「近未来を舞台にした能力者バトルもの」ですが、こんなアニメを1988年という時代によく作ったものだととにかく感心します。漫画が原作で、かなり短く編集されていますが、未読の方なら全く気にならないレベルだと思います。
14.スチームボーイ
19世紀の産業革命のイギリスを舞台に、驚異の発明「スチームボール」をめぐる少年の勇気と希望の冒険を描いたSFファンタジーです。
話の展開的にもう少し後半盛り上げてほしかったなーというのが率直な感想ではありますが、レトロと近未来が見事にマッチしたこの世界観は誰もが見入ってしまうのではないでしょうか。
15.楽園追放 -Expelled from Paradise-
西暦2400年の人類が知能のみの電脳世界において生きる未来を舞台に、戦闘スーツを着用し地上世界に来た捜査官の姿を描いたSFアクションです。
人間らしさを持ったロボットとコンピューターの世界に魂を売った女の子の対比が面白く、遠い未来の設定にもかかわらずリアルな世界観です。
主人公が萌えキャラなのが少し作品の質を下げているような気もしますが、話の展開や世界観、戦闘シーンの迫力も申し分ない作品です。
16.映画ドラえもん のび太の宝島
ジャイアンたちに宝島を発見すると宣言したのび太が、ドラえもんのひみつ道具「宝探し地図」を頼りに、宝島を目指す冒険の様子を描いた劇場版『ドラえもん』シリーズ第38作です。
タイトルのわりに宝探し要素がほとんどありませんでしたが、ドラえもん映画らしさが溢れた作品でした。笑いを混ぜながら、友情や親子愛が描かれていて、それでいて熱くさせる素敵な物語です。
17.ワンピース フィルムZ
新世界を航海していたルフィたち麦わらの一味が、「NEO海軍」を自称する元海軍大将のゼットらと、新世界の運命を懸けた壮絶な死闘を繰り広げる様子を描いた「ワンピース」の劇場版第12作目です。
今作の敵キャラは海賊ではなく元海軍大将、通称「黒腕のゼファー」です。彼がなぜ海賊を恨み、海軍に絶望したのかが描かれていて、敵キャラながらそれなりの正義を貫いているところに共感を抱いてしまいます。最後はかなり泣けます。
18.鉄コン筋クリート
義理と人情の架空の街「宝町」で自由に飛びまわる2人の少年クロとシロの冒険をダイナミックに描いた、松本大洋原作による人気漫画の劇場版アニメです。
混沌としたスラム街を舞台に、クロやシロの動きに合わせてカメラがぐるぐる動き回るパワフルな映像が面白いです。
世界観が独創的で、特に後半は子供たちが戦い、流血し、じわじわ精神がむしばまれていく描写が出てくるので、どっちかというと大人向けの作品だと思います。
19.イヴの時間 劇場版
インターネットで配信されたWEBアニメーション「イヴの時間」に、新作シーンを加えて完全版として再編集した劇場版アニメです。
人間が人型ロボットのアンドロイドを家電として扱う近未来の世界を舞台に、高校生の主人公が人間とアンドロイドを区別しない人々と出会い、成長していく姿を描いています。
人とロボットの関係は今後考えなくてはならないテーマであり、それが如実に描かれている印象です。
感情を持ってしまったロボットは、もはや人間と遜色ないと思います。その事をどう考えていくかが、この作品に込められていたと思います。
20.ブレイブストーリー
不幸のどん底に突き落とされた少年ワタルが、運命を変えるために飛び込んだ異世界での冒険を描いた、宮部みゆきのベストセラー小説をアニメ映画化した冒険ファンタジーです。
ストーリー設定の荒らさ等は気になりますが絵の綺麗さ、キャラクターの良さは素晴らしかったと思います。子供向けではありますが、「人の不幸の上に幸福は築けない」といったテーマがしっかりとあるところも好印象でした。
☞まとめ
いかがでしたか?
今まではアニメ映画のヒット作といえばディズニーかジブリ、または人気アニメの劇場版がほとんどだったと思います。しかし最近は、この記事でも紹介した『この世界の片隅に』や『君の名は。』など、単独作品としてレベルの高い作品が多く出てくるようになりました。
アニメはもはや日本文化になりつつあるので、今後も素晴らしいアニメ映画が出てくるのを期待せずにはいられませんね。
それではまた。